傷痕をケアしながら目立たなくする

傷痕ケアしながら目立たなくする

様々な理由で治療をした際の傷痕や、生まれ持ったあざなどは、外観上の悩みとして心に影響を与えることがあります。

治療を行いながら、そういったこころの悩みにも向き合う専門医とともに、現場の意見を集め、ウェルネスケアとしての製品と、お届けする仕組みを開発しております。

Wound Care

医薬部外品:ウンドカバークリーム

¥5,500
門松 香一先生
形成外科の立場から見た
ウェルネスケアについて

口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)は、日本で約500人に1人の割合で生まれるとされている比較的多い先天性(生まれつき)疾患です。 特に口唇裂治療は多くの施設で生後3ヶ月ごろから6ヶ月ごろまでに行われております。しかし、口唇にはどうしても手術痕が残ってしまいます。その傷痕や変形などの修正は成人になるまで行われております。

昭和大学口唇口蓋裂センターではできる限りその傷痕を目立たなくすることで手術方法や傷痕のケアなど多くの研究を行って治療にあたってきました。 口唇裂以外にも体に残った傷を全く消すことは不可能であるため、傷痕が残存することが患者様にどれだけ精神的苦痛を与えているか、そんな手術痕を少しでも目立たなくすることができないか、またそれを治療過程で自然に取り入れられ、精神面でサポートできないかをずっと考えてきました。 このことは我々の施設のみでなく日本形成外科学会や日本創傷外科学会でもこれまで何度も取り上げられ多くの議論がなされてきております。

今回、まず、口唇裂の患者様を対象に患者様ご自身やその保護者様のご意見を伺いながら、その有用性を検討させていただきました。 そして、手術痕を目立たなくする薬用の色付クリーム「ウンドカバークリーム」の開発に協力させていただき、外観的審美性改善材料のひとつとして、適切な時期にこのクリームを使用することで精神的にも患者様のQOLを上げ豊かな生活を得ることができればと思っております。 このクリームは口唇裂の患者様を対象に開発協力を行ってまいりましたが、幅広く体に残っている傷やあざなど広く応用が可能となっております。 使用シーンを考えた使いやすさを特長とした「ウンドカバークリーム」がウェルビーイングな毎日な状態を保てることを願っております。